詐欺。
危険。
そう揶揄されがちなオンライン通販サイト「Temu(テム)」
ネット広告などで見かけて気になっているあなたへ、SNSやアプリレビューで酷評されがちなTemuは、詐欺なのか?危険性はあるのか?
すでにTemuアプリにメインのクレジットカード情報を捧げて4か月経過する筆者が紐解いていきたい。
Temuは詐欺なの?
結論から言うと、詐欺ではない。
格安の通販サイトは「AliExpress(アリエクスプレス)」や「SHIEN」など様々ある。
Temuはそれらと同じような通販サイトである。
また、筆者はTemuで5回、35商品ほど購入してきたが、一度も商品が正しく届かなかったことはない。
世間では個人情報が洩れる、クレジットカードが不正利用される、などとささやかれるが、筆者は一度も漏洩を確認したこともなければ、クレジットカードの不正利用もない。
以上から筆者はTemuが詐欺ではないと結論付けるが、それだけでは信用できない、詐欺に違いないと考える方もいるだろう。
Temuの商売方法、広告手法を見ていればそう感じるのは無理もない。
続いては、Temuが怪しまれる理由と安全性へもっと具体的に言及していきたい。
Temuが詐欺、危険といわれる3つの理由
筆者はここまで、Temuは詐欺じゃないと擁護する姿勢でお話してきたが、当然なんの理由もなく日本人がTemuを疑いにかかっているわけではない。
Temuが日本人に受け入れられがたい理由とそれに対するTemuの事実をお伝えしたい。
お得すぎるクーポン、広告
出典:Temu
Temuが怪しい、危険などと揶揄される原因の半分くらいはこれなんじゃないかと思えるほど、大胆なクーポンが頻繁に登場する。
また、ネットの海を泳いでいると、フラッシュセールと銘打って、某人気ゲーム機が99円!や、新規登録で無料!など信じられない広告が多数登場する。
こんなものを見ていればそりゃ詐欺だと思うだろう。当たり前である。
しかしながら、これらのクーポンは多少の条件あれどちゃんと使用できるのだ。
某人気ゲーム機のセールは筆者は獲得できなかったものの、新規登録の無料プレゼントも本当にその商品自体は無料でもらうことができる。
安すぎる価格
出典:Temu
画像は一例であるが、「ユニク〇」や「〇U」なども凍り付く価格で商品が販売されている。
今は服について取り上げたが、筆者は洋服の購入については実はしたことがない。
ガジェット類で何かと世話になっているが、大手通販サイトの半額~80%OFFくらいで手に入るものが多く、この安さが世間を賑わしているというわけだ。
ただこれらの安さは別に詐欺だからではなく、以下のようなれっきとした理由があるのだ
- 中間業者を使わない
- 大量仕入れ
- Temuが手数料を負担
- 価格競争の仕組みを導入
- 実店舗を持たない
それぞれの詳細については別の記事内で言及しているので本記事での言及は差し控えるが、
安い=詐欺
と短絡的に考えるのは一度やめにしたい。
品質問題
Temuで買い物をした皆さんの中には、梱包が雑、商品が破損していた、写真と実物に差がある、といった問題に直面した方もいることだろう。
まず梱包が雑
これは真実だ。筆者も一度もまともな梱包で届いたことはない。
ただ前述のとおり異様に安いのだ。日本のようなサービスを求めるのはそもそも間違いだ。
次に商品の破損
これも一部事実だ。筆者もワイパーを購入した際に、ちょっとだけ破損していたことがある。
接着剤で治る程度だったが。
最後に写真との差
これはTemuに限った話ではなくないか?と思う。
そもそもどんな物も、プロの手にかかればきれいな写真に仕上がるものだ。これはネットで買い物をするうえである程度消費者が織り込んでおくべきリスクだと考える。
ただしこれらの品質問題、Temuでは基本的に、購入後90日間は返品でき、返金されるサービスがあるため、品質に問題があった場合はそれを利用すれば解決だ。
こういったフォローがきちんとある以上、品質面はさして問題にはならない。
Temuでの買い物は安全?
ではここまで詐欺ではないことはある程度解説してきたが、結局のところ安全に買い物ができるのかどうか、というのも気になってきたところだ。
2024年6月25日にTemuは、悪意のあるソフトウェアであるとアメリカで提訴された。
内容は、Temuはユーザーの同意なしに、カメラ、位置情報、連絡先などにアクセスでき、セキュリティリスクをもららしているといったもの。
さらに時はさかのぼり2023年5月には、Temuアプリ内にマルウェアが発見されたことをアメリカの安全保障委員会が報告しました。
これらのセキュリティ関連の指摘に対しTemuは個人情報保護に関し
お客様のプライバシーとデータセキュリティは慎重に配慮され、常に安全性の向上に努めています。
お客様が利用される支払いリンクはすべてPCI認証を受け、提携するVisa、Mastercard、PayPal、Apple Pay、Google Payなどの主要な支払い事業者はいずれも厳正な消費者保護ポリシーと先進のテクノロジーによりお客様の支払いデータを保護しています。
提供:Temu
と話している。まぁ要するに”大丈夫だよ!”って言っている。
様々な疑念の声にさらされるTemuだが、Temuに対する指摘にはどれも確証はなく、結局のところTemuは世界中で3億を超えるユーザーを抱える人気通販サイトとなっている。
そもそも、消費者としてアプリ、通販サイトの利用に慎重になることはTemuに限らず必要なことだろう。
Temuで安全に買い物を楽しむ3つの方法
出典:Temu
ここまでいろいろとお話はしてきたが、結局のところ不安がぬぐえていない方もいるだろう。
筆者はTemuへすでに全幅の信頼を置いているため、アプリで買い物をつつけるが、それはちょっと…というあなたのために、もう少し安全に買い物をするためのポイントを3つお話ししたい。
アプリではなく公式サイトから購入する
前述のとおり、アプリにはマルウェア、スパイウェアという怖そうなカタカナが潜んでいるという指摘があること自体は事実だ。
気になる方は、アプリのインストールは行わず、公式サイトから購入することで、リスクを低減できるだろう。
ただし、アプリユーザーしか受け取れない多額のクーポンがあるため、疑いが晴れた暁にはアプリの使用も検討の余地はあるだろう。
必要以上の個人情報を入力しない
会員登録の際には、商品の受け取りに必要な最低限の個人情報のみを入力しよう。
いっとき、Temuは会員登録時にマイナンバーの入力を求める内容があったが、現在は削除されているためそこは安心していただきたい。
支払方法をコンビニ決済に
クレジットカードの情報を確実に守るのは、間違いなくこの方法だ。
筆者は初めから登録するという情弱ぶりだが、幸いTemuはコンビニ決済に対応しているため、特に支払い情報を入力することなく商品の購入をすることができる。
ただし、その場合返金を受け取る方法がTemuクレジットに限られるので注意だ。
まとめ
現時点で明確に根拠のある批判がないことからも、TemuはSNS上ささやかれるような詐欺サイトではないといえるだろう。
いい距離感で付き合うことで、欲しいものが安く手に入るのだとポジティブに考えたいものだ。
ただしその反面、怪しいと評判になるような背景があるのも一つの事実。
消費者として、どのサイトで、どうショッピングをするのか、慎重に考えたいものだ。
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